クレジットカードは、現金を持ち歩く必要がなく、後払いができる便利なツールです。
世界中でキャッシュレス決済が普及する中で、日常の買い物からネットショッピング、海外旅行などクレジットカードがあると便利な場面はますます増えています。
便利なクレジットカードですが、正しく使わないと損失を被る可能性や不正利用に巻き込まれるリスクがある点には注意が必要です。
本記事では、クレジットカードの基本的な知識と使い方をわかりやすく解説します。
初めてクレジットカードを作る方はもちろん、クレジットカードをすでに保有している方も、ぜひ参考にしてください。
クレジットカードの仕組み
クレジットカードとは、カードを利用して商品やサービスの代金を後払いで支払うことができるものです。
クレジットカードには以下の情報が記載されています。
- カード番号:利用者を識別するカード固有の番号
- 有効期限:カードが利用できる期限
- 氏名:カード保有者の名前
- ブランド:資金決済システムの提供者
最近ではセキュリティの観点から、カード番号や有効期限の記載がないナンバーレスカードも発行されています。
クレジットカードをショッピングで利用したときのお金の流れは次の通りです。
クレジットカードはブランドの加盟店でないと利用できません。
加盟店であればカードを提示するとその場でカード会社に利用の可否を審査してもらい、可能であれば決済できます。
昔はカード利用の審査に時間が掛かることもありましたが、現在ではストレスなく利用の可否がわかるくらいにまで、審査スピードが上がりました。
クレジットカードの使い方
クレジットカードは、買い物や公共料金の支払いなど、さまざまな用途で利用できる便利なツールです。
ここでは、クレジットカードの利用場面について、具体的に解説します。
買い物
クレジットカードの代表的な利用場面は、買い物です。コンビニやスーパー、百貨店、家電量販店など、さまざまな店舗で利用できます。
クレジットカードで買い物をすると、現金を持ち歩く必要がありません。
公共料金の支払い
クレジットカードは、公共料金の支払いにも利用できます。
電気代、ガス代、水道代、携帯電話代など、さまざまな公共料金をクレジットカードで支払うことができます。
コンビニや郵便局へ支払いに行くよりも、手間がかかりません。
旅行
クレジットカードは、旅行の際にも便利なツールです。
航空券やホテルの予約、レンタカーの利用など、さまざまな旅行関連の支払いに利用できます。
また、クレジットカードは世界中で利用できるため、海外旅行の際にも重宝するでしょう。
さらに海外キャッシングを利用すれば、現地で現金を調達できます。
オンラインショッピング
クレジットカードは、オンラインショッピングにも利用できます。
インターネットで買い物をしたいときに、クレジットカードがあれば即座に決済が可能です。
その他
クレジットカードは、上記のほかにも、さまざまな場面で利用できます。
たとえば、
- ふるさと納税
- 会員制サービスの料金支払い
- 寄付
などが挙げられます。
クレジットカードのメリット
クレジットカードには、現金払いにはないさまざまなメリットがあります。
後払いができる
クレジットカードの最大のメリットは、後払いができることです。
現金がなくても欲しいものをすぐに購入でき、常に多くの現金を持ち歩く必要もありません。
ポイントやマイルが貯まる
クレジットカードを利用すると、ポイントやマイルが貯まります。
ポイントやマイルは、商品やサービスの購入に利用でき、旅行の費用や宿泊代金などにも交換ができます。
キャッシングができる
クレジットカードには、キャッシング機能が付いているものもあるでしょう。
キャッシング機能があれば、現金がなくてもATMから現金を引き出すことができます。
海外でも利用できる
クレジットカードは、世界中の多くの加盟店で利用できます。
そのため、海外旅行や出張の際にも便利です。
クレジットカードを作るためには審査が必要
クレジットカードを作るためには、クレジットカード会社による審査に通過する必要があります。
クレジットカードの審査は、カード会社が申し込み者の信用力を判断するためにおこなわれます。
信用力は、申し込み者の返済能力を総合的に判断して決定されるものです。
審査では、年齢、収入、勤務先、信用情報などを確認します。
クレジットカードは、後払い式の支払い手段であるため、カード会社は申し込み者の信用力が十分にあるか判断する必要があります。
審査は、クレジットカードの発行の可否を判断するのみでなく、カードの利用限度額や付帯サービスを決定するためにも重要です。
審査の結果、申し込み者の信用力が十分であると判断された場合、クレジットカードの発行が認められます。反対に十分でないと判断された場合、発行が認められません。
知っておきたいクレジットカードの用語
ここからは知っておきたいクレジットカードの用語を紹介します。
ブランド
クレジットカードのブランドは、カードの国際的な統一規格を定める団体により定められており、ブランドにより利用できる店舗やサービス、特典などが異なります。
主なブランドとその特徴は、以下のとおりです。
Visa(ビザ)
世界で最も普及しているブランドで、アメリカのVISA社によって運営されています。
加盟店数が多く、国内でも海外でも多くの場面に利用でき便利です。
Mastercard(マスターカード)
世界で2番目に普及しているブランドで、アメリカのMastercard社によって運営されています。
VISAと比較してヨーロッパに強いといわれています。国内外で加盟店数が多く利用も便利です。
JCB(ジェイシービー)
日本の企業であるJCB社により運営される、日本唯一の国際クレジットカードブランドです。
日本でのサービスやサポートが充実しているため、日本人には使いやすいブランドといえるでしょう。
国内ではVISAやMastercardに並んで多く利用されています。
AMERICAN EXPRESS(アメリカン・エキスプレス)
高級ブランドとして知られる国際ブランドです。
VisaやMastercardと比較して加盟店数は少ないですが、ホテルやレストランとの提携による優待サービスが充実しています。
セキュリティコード
セキュリティコードは、クレジットカードの裏面に記載されている3桁の数字のことを指します。
オンラインショッピングなどで、カード番号や有効期限とあわせて入力すると、本人確認ができます。
利用可能枠
利用可能枠は、クレジットカードで1回に利用できる上限額のことを指し、カード会社が審査により利用者ごとに決定するものです。
通常、利用可能枠を増額するためにカード会社に申請し、再審査を受ける必要があります。
また、利用状況により利用可能枠が引き下げられることもあります。
リボ払い
リボ払いは、毎月の利用金額を一定の金額に分割して支払う方法です。
毎月の支払いを平準化して支払い負担を分散できます。
ただし、利息が発生するため利用金額や支払い計画を慎重に検討する必要があるでしょう。
リボ払いの利息は、通常のショッピング利用の利息よりも高めに設定されています。
そのため、長期間リボ払いを続けると、利息負担が大きくなります。
キャッシング
キャッシングは、クレジットカードで現金を借りる方法です。ATMで現金を引き出すことができます。
キャッシングできる金額はカードごとに設定されています。
キャッシングには、利息が発生するため、利用の際には注意が必要です。
カードローン
カードローンとは、カードを利用して資金を借り入れるサービスです。
クレジットカードにはカードローンサービスが一体となっているケースもあるでしょう。
一体型のカードでは、利用できる限度額が設定されていて、限度額までなら借り入れができます。
カードローンの利用には、審査に通過する必要があります。
クレジットカード利用の注意点
クレジットカードは、便利なツールですが、使い方を間違えると、大きな損失を被る可能性があります。
クレジットカードを利用する際には、次の点に注意しましょう。
使いすぎに注意
クレジットカードはとても手軽に利用できるため、使いすぎてしまうリスクがあります。
クレジットカードには利用限度額が設定されていますが、利用限度額までであれば銀行口座に資金がなくとも、買い物ができます。
使いすぎて支払いができなくならないよう注意しましょう。
毎月の支払いをきちんとおこなう
クレジットカードの利用代金は、毎月1回、指定の口座から引き落とされます。
毎月の支払いをきちんと行わないと、延滞金が発生する可能性があります。
不正利用に注意する
クレジットカードは、不正利用される可能性があります。
クレジットカードを利用する際には、セキュリティコードや暗証番号を他人に知られないように注意しましょう。
まとめ
クレジットカードは、上手に利用すれば生活を便利にするツールです。
クレジットカードには、さまざまなメリットがありますが注意点もあります。
メリット
- 後払いができる
- ポイントやマイルが貯まる
- キャッシングができる
- 海外でも利用できる
注意点
- 利用限度を守る
- 毎月の返済を確実におこなう
- 不正利用に注意する
クレジットカードは使い方を間違えると、大きな損失を被る可能性があります。
正しい使い方を理解して、クレジットカードを有効に活用しましょう。